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技術情報
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位相余裕と利得余裕は、負帰還回路の安定性を評価する尺度である。 右図の負帰還回路の利得は、
となる。しかし、アンプの入出力間の位相や利得は、相互に影響し周波数とともに変化する。入出力間の位相量が180度以上になる周波数で、利得が1(=0dB)以上あると負帰還が正帰還となってアンプは異常発振を起こす可能性がある。
以下、位相余裕と利得余裕についてFRAの実測データを元に説明する。 ここまでの説明は一般論であるが、 FRA(周波数特性分析器)では、上図のβ回路の加算記号を+としたループ利得Aβが得られる。 位相余裕とは、下図に示すとおり、利得が0dBの周波数における位相差が0度(位相量で180度)よりどれだけ上にあるか、つまり位相差の値そのものである。 一方、位相差が0度の周波数における利得が0dBよりどれだけ下にあるかが利得余裕と定義される。 一般的に、利得-周波数特性にピークが現れないようにするには、位相余裕が60度以上、利得余裕が6dB以上必要である。
スイッチング直流電源の実測データ例 |
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実際の測定では、位相余裕は比較的明確に得られますが、利得余裕はノイズ等の影響で不鮮明な場合が多いです。比較的高周波になること、そのときの利得がマイナスになっている場合が多いこと、等が理由です。利得余裕が不鮮明な場合でも、位相余裕だけからでも安定性の評価は可能です。 なお、安定性の評価には、今回説明した方法(位相余裕、利得余裕)のほかにもナイキスト線図や現代制御理論等、いろいろな方法があります。詳しくは専門書をご覧ください。 |