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使ってみてレポート:【第6弾】Excel を使ったデータ処理 (XML データの扱い方)

Megu

皆さんこんにちは。ZGA使ってみてレポートの第6弾は、Excelを使ったデータ処理についてです。
ZGA5920 は、データの処理に XML ファイル (.xml) を使っており、広く使われている CSV ファイルとは違う形式でデータが保存されています。このため、Excel でグラフを描いたり、データを別の用途に使ったりするときには、CSV ファイルとは違った操作が必要です。
そこで今回は、XML ファイルを Microsoft Excel で扱う方法をお伝えしたいと思います。


説明には、Microsoft Office Excel 2007 を使います。XML をサポートしているバージョンであれば、別のバージョンの Excel でも、同様のことができます。ただし、画面や操作が異なることがありますので、ご注意ください。

XML とは、 

XML とは、eXtensible Markup Language の略で、コンピュータの中やコンピュータとコンピュータの間のデータ交換に広く使われているデータ形式です。XML の特長の一つに互換性があります。製品の機能が拡張されるなど、新しいデータを処理する必要がでてきたとしても、XML を使っていれば、柔軟に対応できます。このため、XML がコンピュータでのデータ保存やデータ交換に広く使われるようになりました。

 ZGA5920 の中の XML データ

ZGA5920 が扱うデータの中で、XML 形式でファイルに格納されるデータには以下のようなものがあります。

  • レシピデータ - レシピデータには、計測のための各種設定、補正のデータ、自動計測の設定など、ZGA の画面上で設定できるさまざまなデータが入っています。
  • 計測データ - 計測データには、計測結果のデータに加えて、その計測を実施したときの設定値(レシピデータに含まれていたデータ)が入っています。計測結果に加えて設定値が入っていることで、正しい設定で計測が実施されたことを保証することができます。
  • 解析データ  - アプリケーションによっては、解析機能を持ったものがあります。解析の結果は解析データとして保存されます。解析データには、等価回路推定で推定されたパラメータや伝達関数の値が入っています。さらに、解析に使用した計測データや、その計測を行った時のレシピデータも含まれています。
  • シミュレーションデータ - シミュレーションデータには、解析データを使ってシミュレーションを実行した結果が入っています。シミュレーションの元となった解析データ、計測データ、レシピデータも含まれますので、シミュレーションデータと元となる計測データを比較して解析結果の判定するなどの用途にも利用できます。

計測データを Excel のグラフに表示する

前項で、XML データについての説明をしました。この項では、Microsoft Excel で、計測データをグラフに表示するまでの手順を説明します。

1. 計測データの作成

ZGA での計測が終わると、計測データが作成されます。右図の赤枠のエリアに計測データが表示されます。ZGA5920 では、計測データは、ユーザが消去しない限り消えないため、多くのデータが表示されることがあります。

各データには、計測した日時を含んだ名称がつきますので、それを参考に必要な計測データを選んでください。通常、最新の計測データは一番下に表示されます。


 

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2. データのエクスポート (USB メモリへ)

USB メモリを、ZGA の USB ポートに挿してください。エクスポートボタン export (右上の図の左下の青枠) を押すと、エクスポートパレット(右図)が表示されますので、エクスポートするデータを選択して、「エクスポートボタン」を押してください。データが USB メモリにエクスポートされます。

3. USB メモリから PC へコピー

USBメモリを、PC に接続して計測データが入ったファイルを PC にコピーします。

注:USB の代わりに、ZGA Utility Software を使って、ZGA のデータを LAN 経由で PC にエクスポートすることができます。ZGA Utility Software については、別の機会にご説明します。

エクスポートパレット

4. Excel への読み込み

コピーした XML ファイルを Excel で開きます。

まず、ファイルの上にポインタを置いて右クリックすると、メニューが開きますので、「プログラムから開く」をクリックして、「Microsoft Office Excel」 を選択します。

右に示すダイアログボックスが表示されますので、一番下の「[XMLソース]作業ウィンドウを使用する」を選択して「OK」を押します。そうすると、「指定したXMLソースはスキーマを参照していません。XMLソースデータに基づいてスキーマを作成します。」というメッセージが出るので、そのまま「OK」を押してください。

XMLを開く

5. 必要なデータの選択

XML ファイルの構造が Excel のウィンドウの右端に表示されます(右図参照)。この構造の中から必要なデータを選択します。フィルタ回路測定の計測データを例にとって説明します。

フィルタ回路測定の計測結果のデータ構造は、ZGA5920 の取扱説明書の「フィルタ回路特性測定タグ (6-43)」に詳しい説明があります。この説明を参照すると、計測結果のデータは、Application⇒Measure1Data⇒Data の位置に格納されていることがわかります。

「XML ソース」の中で、構造をたどって "Data" を探します。右下の図は、"Data" が選択されているところです。

次に "Data" をドラッグして、左側の Excel の表にドロップします。この図は、Excel の "A1" セルにドラッグした結果を示しています。"A1" から "J1" (隠れて見えていません) のセルに "Data" 以下の構造が表示されています。

これで、Excel の表に、ZGA からエクスポートしたデータファイルの中の "Data" に含まれる項目への関係づけができました。


 

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 6. データの読み込み

上部のメニュに表示されている「更新」ボタンを押すと、選択したデータが XML ファイルから読み込まれて表示されます。

ここで、Excel ファイルを保存すると読み込まれたデータが Excel のデータとして保存されます。

注意:読み込まれたデータは、Excel のデータですので、変更することができます。しかし、データは元の XML ファイルと関連付けられていますので、「更新」ボタンを押すと再び XML ファイルが読み込まれて、画面上で行った変更はオリジナルのデータで上書きされます。


 

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 7. グラフの表示

グラフを表示するために、まずグラフに関係のない列を非表示にします。右の図は、A, G 列以外が非表示になった状態です。

この状態で、A, G 列を選択し、「挿入」を押して、グラフの中の「散布図」を選択します。さらに「散布図」のなかで好みの表示方法を選択します。この例では、「散布図(平滑線)」を選択しました。

「散布図(平滑線)」をクリックするとグラフが表示されますので、グラフを選択して、適当な位置に移動してください。


 

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8. X軸を対数表示に変換

この状態では、周波数軸の X 軸が対数表示になっていませんので、よく目にするフィルタのゲインのグラフとは形状が違っています。そこで、 X 軸を対数表示にしてみます。

X軸の値をクリックして選択した後、右クリックするとメニューが表示されますので、「軸の書式設定」を選んでください。

右下の図のようなダイアログボックスが表示されますので、「対数目盛を表示する」にチェックを入れて「OK」を押してください。


 

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これで、ZGA が生成した計測結果の XML ファイルに含まれているデータを Excel の機能を使ってグラフにすることができました。

この Excel ファイルには XML の形式が入っていますので、このファイルを保存しておけば、今後同様の計測を行った時に再利用できます。このファイルを開いて、新しく作成された計測データをインポートする (Excel の XML の表の中を右クリックして、XML⇒インポート) だけで、計測データのグラフを表示することができます。

XML ファイルを Excel で扱うための最初の設定は、少し手間がかかりますが、一度作成した関連付けの情報を、再利用できることは、とても便利です。


 

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終わりに

今回は、ZGA5920 で使用している XML ファイルを Excel で扱う方法について、ご説明しました。XML ファイルは Excel でもサポートされている標準のデータ形式です。XML 形式のデータは、さまざまなデータ形式に変換することができますので、他の機器が XML をサポートしていなくても、それらの機器が理解する形式への変換することで、多様な機器との連携をとることができます。

 


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